秩父市道大滝幹線17号線
秩父市道大滝幹線17号線(ちちぶしどうおおたきかんせん17ごうせん)は、秩父多摩甲斐国立公園内の埼玉県秩父市内にある市道である。一般には、旧名称である中津川林道として知られる。
終点である三国峠から西は川上村道であり、埼玉県と長野県を結ぶ唯一の車道である。
大部分が未舗装であり、起点から大若沢が中津川に合流する付近までが舗装されている。終点付近を除き中津川と併走し、中津峡の渓谷美を楽しむことができる。
王冠付近では武州中津川森林鉄道の廃線跡を活用して作られており、橋脚などに当時の名残がある。
信濃沢橋の東方で、南へ分岐し、橋を渡ってトンネルへと進み、大山沢を遡る埼玉県有林道の大山沢林道がある。
中津川に合流する金蔵沢の沢筋を進むと、幹周り13.4メートルのカツラの巨木が、近年、NPO法人「秩父の環境を考える会」によって確認された。地元名「金蔵沢の大カツラ」は「中津・西沢の大カツラ」と命名された。
起点方から見て中津川から右ヘアピンカーブで離れていく登坂道の、「中津・西沢の大カツラ」入り口から南南西へ直線で約500メートルの地点に、林道では珍しく立体交差で分岐する林野庁・関東森林管理局・埼玉森林管理事務所管轄の国有林道である奥秩父林道(分岐点から約5.5キロメートルの地点で、落石により通行不能)がある。
わずか10キロメートルほどしかない埼玉・長野県境を通るため、車の通行は未舗装路のわりに多く、地元では県道に昇格すること、トンネルを造ること、全線を舗装すること、通年の通行を可能にすることなどの運動も起きてはいるが、それが実現する予定はない。それだけでなく、一部の自然保護団体から手付かずの自然がなくなるといった理由で開発反対が起こったり、林道愛好家のあいだでも川上牧丘林道(通称・峰越林道)とセットで楽しめる事実上関東唯一の長距離ダートであるため、舗装に反対する声もある。
毎年11月25日から翌年4月30日まで(年により多少前後する)は、信濃沢橋(起点から8.2キロメートル)から三国峠(終点)までの12.1キロメートルは冬期閉鎖となるほか、通行可能期間中も夜間(午後5時~翌朝午前8時)は通行止めである。また、土砂崩れなどの災害によってたびたび通行止めとなることもある。
林野庁・東京営林局・秩父営林署管轄の国有有料林道・中津川林道として1959年に着工ののち、1966年に開通した。有料時は、日本一ひどい有料道路と揶揄された。1982年に無料開放。